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GODDESS

2020年
12月06日

古い板のヒストリー

古い板のヒストリー

2~3日前から
古い板の整理とキズがある板の
リペア始めました。
 今日リペアして居て
凄い発見がありました。
ほゞ30年前の板で
分厚いんだけど
アウトラインが綺麗で
しかも固定トライフィンで
センターフィンはベビーフィンがセットされて居て
 えーこの時代にこのフィンセッテイング?
と驚くと同時に
デッキに For Kanbara  と入って居て
シエーパーサインは無し、でしたが
紛れも無く、私が神原さんのオーダーを受けて削ったモノでした。
まさか先輩の神原さんの板が出て来るなんて?
 神原さんはジャズピアノイストで
銀座で仕事をして居ました。
私よりも10歳上で大磯に住んで居ました。
娘さんのメリーちゃんは
当社の茅ケ崎店で一時バイトして居ました。
 そんな事で神原さんは
ずっと私の板を乗って呉れて居て
親しくさせて頂きました。
 古い大磯の方なら知って居ると思いますが
冬でも海に入る時に
ウイスキーをくいーッと一口含んで
海に入って居ました。
 この板が何故今出て来たかと言うと
神原さんは
 早くにメリーちゃんを病で亡くし
其の後奥様も他界されて
もう一人の娘が神戸に住んで居て
 大磯を全て整理し
神戸の娘の所へ移住する。
 と言う時に
神原さんから連絡頂き
神戸に行ったら、サーフィンは出来なくなるので
私に引き取って呉れ。
と言われて大磯の自宅に伺いました。
 その時の板が
先日辻堂店の地下倉庫を大掃除した時に
古い板を整理する為に
茅ケ崎に運んできました。
 廃棄する物
 リペアする物
 ビンテージ物で保存する物
と分けて、そのビンテージ物の中に
この板は埋もれて居た事に成ります。
 何の気なしにリペアして居ると
息子がこの板は凄い、
自分が乗って見たい、
 と言われてリペアして居たら
古いクラブメンバーのA氏が
この板誰が乗って居たんだろう?
 と云ったので
普通はボトムに記載が有るので
見た所何も無くて
 デッキに目をやったら
For Kanbara と言う文字が見て取れて
 エー 、あの神原さんの板だ―
と成ってその時初めて
其れに気が付きました。
ビックリして一気に記憶が蘇り
 壁面に貼ってあった
昔の神原さん&メリーちゃんの
雑誌のモデルに成って頂いた資料を
A氏、息子、
 皆で見て、昔話をしました。
神原さんが神戸に行ってから
消息はプツンと切れたままに成って居ます。
 大昔の板ですが
今見てもアウトラインは出来て居るし
 フィンのセッテイングも斬新で
素晴らしいビンテージボードです。
板厚は厚いですが
 神原さんは歳を重ねても
ショートで貫きました。
綺麗に修復し保存したいと思います。


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